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トラックバックテーマ 第1048回「花束をもらった・あげた事はありますか」

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トラックバックテーマ 第1048回「花束をもらった・あげた事はありますか」





送別会やお祝いの席以外で、という縛りらしい。


覚えている限りでは2回かな。

1回は元ダンナとの初デートの時だ。場所は動物園。
こっちは慣れないよそ行きのスカートなぞ着ていて、向こうもこちんこちん。
花屋の店先で350円で売っているようなぞんざいでありふれた花束だった。

でも、その時はけっこううれしかったように思う。
その後、遠距離のままだらだら10年ぐらい連絡を取っていたが、就職を機会に結婚した途端に破局した。

だからまあ、1回めの花束はもうどうでもいい。


2回目は卒業式のときだから、もしかしたらこのテーマから除外されるかもしれない。
とにかくものすごく豪華で趣味の良い花束だった。
センスがフェミニンな人だったから、きっとこと細かく指定したのだと思う。

純白の両手では抱えきれないような花束。
白いユリにバラ、フリージア、カスミ草やオーソニガラムなども取り合わせて、香りもいいアレンジだった。
花屋から研究室に届けられて、ゼミ室のど真ん中でバケツに刺さっていた。処理に困った後輩が活けてくれていたらしい。

私はその花束を手に取らなかった。
みんなで分けて、と言って水色のポリバケツには不似合いな豪奢な花束を置いて家に帰った。
贈り主にも何も言わなかった。

贈り主にはとてもお世話になった。
しかしお世話になったからと言って、その人の個人的な好意まで受け取る所以はない。
私の前にもゼミに入ってきた比較的大人しそうな女子にもれなく迫って玉砕している人なのである。
そのうち1人にはしつこくし過ぎて、その子は希望していた大学院への進学をあきらめた。

その人に限らず、理系の研究室は圧倒的に女子が少ないのでそういう話はいくらでもあるのである。
いかにそういう面倒をのらくらかわすかが、生き残る秘訣と言えるぐらいだ。

なかにはそういう逆ハーレムを満喫して浮名を流す女教授もいるそうだが、私にはそこまでの甲斐性はない。
1回めの花束の贈り主の名前を騙って、実家に彼氏がいるのーなどとさらっと逃げていた。

表向きはゼミの仕事を装って、不必要なデートまがいの外出に連れ出されそうになったことも数回。
こっちがあくまで礼儀正しくうまく言い分けつけて断ると、それ以上強引に騒がない程度にプライドのある、かつ気の小さい人でよかったと思う。

何度か高価なプレゼントももらったが、センスはいいのかもしれないが、残念ながら腰が抜けるほど私の趣味ではない品物ばかりだった。もちろん、全てにこにこしながらお返しした。

卒業式の花束は、勝負をかけたつもりだったのかこれまでのお詫びだったのかわからないけど、ノーサンキュー。
花に罪は無いけれど、受け取るのは魂を売る所業のような気がして汚らわしいとさえ思った。

にこにこかわしていたけれど、精神的には相当なストレスを受け続けていたのである。
目の前でその花束を踏みつけてやろうかとも一瞬思った。
いつものプレゼントのような、可愛くも無い陶器の置物とかだったらがっしゃんと壊して、『今まで本当にお世話になりました』と啖呵を切ったかもしれないが。
花には罪は無い。


3回めは残念ながら花束ではないので、勘定に入らない。
クリスマスに何が欲しいと聞かれて、私はアザレアの鉢を頼んだ。ちょうと”今日の園芸”で特集を見たばかりだったし、クローンのアザレアが200円ぐらいで花屋の店先に並んでいるのを知っていたからだ。加えて、彼が万年金欠なのも知っていたから。

それが何をどう間違えたのか、両手で持つようなシクラメンの大きな鉢を持ってきた。
淡いピンクにフリンジのついた花びらの可憐なシクラメンだった。

なぜアザレアがシクラメンに化けたんだろう。
花の名前がわからないと言うから、わざわざ紙に書いて、お店の人に見せなさいと渡したのに。
そのとき、私の部屋にはすでに株分けして増やしたシクラメンが5鉢あった。

それでもうれしかった。

花ってそういうものだ。


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〔テーマ:ひとりごとのようなものジャンル:日記

 









        
 
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