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トラックバックテーマ 第1050回「忘れ物、よくするほうですか?」

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トラックバックテーマ 第1050回「忘れ物、よくするほうですか?」




 自分でも意外だが、これだけいつもバタバタぎりぎりの旅行をしているのに、旅先で忘れ物をしたことは全くない。かなりの僻地に行ってるけれど、故意に捨てて来たり、上げて来たりしたもの以外は、お菓子の包み紙でさえちゃんと持って帰って来る。
 これは一種の特技と言えるかもしれない。
 初めて海外で一人旅をしたとき、空港で乗り換えして荷物が途中の空港で留め置きになったこともあった。その時は、先方との連絡がちゃんとついてなくて宿泊先さえ決まってなかった。ハプニングに強い方だが、あの時はさすがにちょっと茫然自失になってしまった。

 研修先(カリフォルニアのラ・ホヤという高級リゾート地)の周辺にお手ごろなモーテルなどなく、空港の案内所では手配してもらえなかった。そこに登録されているのは、とんでもなく高いヴィラばかりだったのだ。
 荷物も失くして、しかもタクシーの運ちゃんにスペイン語でまくし立てられて、捨て猫のような心細い気持ちで、青い海と断崖絶壁とサボテンがにょきにょき生えている赤い荒野に囲まれたそのセンターに下り立った。
 結局、研修先のスタッフの方々のご好意で宿泊も荷物も事なきを得た。泊めてくれたスタッフさんが、てきぱき空港の荷物配送業者に指示してくれて、次の便で届けられたトランクがちゃんとそのスタッフさんの家まで届けられた。これは自力では絶対にムリだったと思う。
 本当はあの時路頭に迷ったり手荷物以外すべて失くしたりすれば、もうちょっと謙虚になったのかもしれない。

 でも、そのご恩を還元すべく、今でも留学生の世話は親身にすることにしている。
 その後も旅先で友人のうちに泊めてもらうことがよくあったけど、散らかさず、お手伝いもするので、いいお客さんだと自分で思っている。


 学生の時にアウトドア系のサークルにいたせいか、何かあったときにすぐ出かけられるように荷物をまとめておくクセができている。ジャケットをハンガーにかけてハブラシをコップで乾かす以外、装備は全部かばんの中、というスタイルがなかなか抜けなかった。それもだんだん横着にはなってきたが……それでも旅先でモノを失くした事は未だにない。

 でもこれは旅先限定で、自宅はとっ散らかっている。昨日届いた郵便物もどっかに埋まっている。壊れたPCの保証書が見つからなくて、修理に出せない。

 旅先で”忘れてくる”ことはないけど、”忘れていく”ことは時々ある。まあでも、国内とか先進国に行く分には歯ブラシだのハンドクリームだのは旅先で買えばいい。
 仕事先に財布を忘れていったこともある。というわけで、職場の引き出しに500円玉貯金をしている。

 それでも旅先ではモノを失くさないし散らかさない。
 ついでに旅先でも出先でも、酔っ払って正体を失くしたことはない。


 恋人と初めて旅行したとき、たった1泊だが街中のビジネスホテルを予約したことがある。
 何を隠そう、結婚披露宴の夜である。会場の近くのホテルに入ったとき、新郎の方は祝福してくれた友達と3次会まで飲んでぐでんぐでんだった。私は着付けで寝不足だったので、二次会で部屋に戻ってシャワーを浴びて待っていた。

 彼はへべれけで、部屋に入ったところで靴を脱ぎ捨て、ジャケットを放り、ズボンを床に落した。靴下の片っ方とその片割れは8mぐらいの生き別れ。パジャマを探すためにボストンバッグをごそごそして、着替えを全部床に広げた。8畳もないようなダブル・ルームはあっという間に足の踏み場も無くなった。
 そして部屋のドアには靴がひっかかって、開けっ放しなのである。

 私は荷物のなかからパジャマを見つけて彼に渡したが、彼は着替える前にワイシャツとトランクスでベッドに大の字になるとイビキをかき始めた。

 両親や友人に”あの人で大丈夫なの?”と言われても、面白いし一緒にいて退屈しなさそうだかたいいや、と言い続けていた。でもその時、初めて私は本気で将来が不安になった。

 まあ、今日は一生で一度のイベントだし、多少ハメをはずすのは当たり前よね、と思いつつ、私は50センチx50センチのスペースでちんまり収まっている自分の荷物を見て、やっぱりちょっと不安だった。

 もちろん、それはその夜だけのことではなく、旅先でも家でも同じように彼はのびのびととっ散らかっていて、並んで寝ると、ゴロゴロ転がってきては私の上掛けを全部自分に巻きつけて反対側に転がっていってしまう。仕方が無いので、上着で暖を取りつつ寝たこともあった。そのことを翌朝訴えても、いつまで経っても治らない。無意識でしていることだから、仕方ないのである。
 そしてもちろん、旅先でワイシャツでもパンツでも落としてくる。

 旅先で忘れ物をしない、というのは周囲に気を配るかどうかなのだと思う。
 彼は私にまったく気を配っていなかった。そういうことなのだと思う。

 ちなみに、彼も同じアウトドア・サークルだった。ひとりで1ヶ月でも森を歩き回ってフィールド調査をする人である。山の中ではとっ散らかっていたら生きていけないはずだから、ちゃんと装備の管理をしているのだと思う。
 つまりやればできるけど、私と一緒のときはやらなかったわけだ。

 さらにもうひとつ付け加えるなら、披露宴後のその1泊滞在が新婚旅行の代わりだった。ちなみにその後も二人で旅行したことはない。別にモルディブの海上コテージに連れて行けとは言わないが、ちょっとぐらい特別な何かを期待してしまうのは女心というものだろう。
 彼の”特別”は友人たちとどんちゃん騒ぐ方に発動されて、私と二人の時間は残らなかったわけなのだ。

 だから、私がちょっとぐらい自分を憐れんでも罰は当たらないと思う。


 この人といたら何もかも任せて大丈夫、と部屋中散らかして、ドアも開けっ放し、サイフもそのへんに放りっぱなしにできるような人を見つければ、次の結婚はうまく行くんだろうか?

 残念ながら、あんまりそうは思えない。
 多分私は、これからも忘れ物をせず、酔っ払うこともなく、ホテルの部屋を入る前とタオルが濡れている以外ほとんど変化がないように使って、あんまり面白くない人生を送っていくんだろうな。

 だから自分の部屋ぐらい、散らかしていてもいいじゃないか。
 何を失くしても、猫と植物の世話だけはちゃんとしてるんだから。
 自分で自分を粗末に扱うぐらい、大目に見て欲しい。





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〔テーマ:ひとりごとのようなものジャンル:日記

 
無茶苦茶かわいいぞ!!
ひとの独り言はおもしろいなぁe-236
あはははは
可愛いですか!
あんまり可愛いとか言われたことないからうれしいなあ。これからは、こういうぶっちゃけ路線で行ってみるか。









        
 
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