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トラックバックテーマ 第1132回「演奏できる楽器はある?」

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トラックバックテーマ 第1132回「演奏できる楽器はある?」



演奏できる……音を出して簡単な曲を弾くぐらいでよければいろいろある。
フルート、リコーダー、篠笛、ピアノ、エレクトーン、チェロ。

最初に習ったのはオルガン。
家にあったので、5歳ぐらいからカワイの教室に通った。ここで最初の音楽の洗礼を受ける。
バッハ、ハイドン、モーツァルトやアイルランド民謡、讃美歌なんかが一番身近な音楽だった。

そういう子供に普通の歌謡曲は賑やか過ぎて、当時全盛だった歌番組があまり好きではなかった。そもそも歌のつく音楽が苦手だったんだと思う。今でもオペラなんかは苦手だ。

その頃エレクトーンが流行り始めて、周りのお友達がオルガン教室から移ったのにつられてヤマハのエレクトーン教室に行き始めた。コード進行を覚えるのは面白かったけど、エレクトーンの教則本に載っているおしゃれな音楽、特にリズムを刻むヤツに馴染めなかった。で、中学進学を期にやめてしまった。

並行して市民児童館で行われている無料の合唱教室とリコーダー教室に通い始めた。
どちらも最年長になるまで続けたのでパートリーダーとかやったけど、合唱はイマイチうまくハモれず物にならなかった。でも200年物のパイプオルガンに合わせて歌うクワイアに参加できたりして、なかなか思い出深い体験をした。
のめり込んだのはリコーダーの方。
バロック音楽は好みドンピシャだった。FMから録音したブリュッヘンだのペトリだのをエンドレスで聴く、ヘンな小学生だったと思う。もう夢中だった。ソプラノ、アルト、テナー、バスで四重奏する時のハーモニーの構築が気持ちよくって楽しかった。真ん中で動く喜びに目覚めて、テノールリコーダーのパートを吹いていた。

このリコーダーと合唱の教室には、市内のいろんな学校から子供が集まっていた。4、5年通った中で、すごく仲良くなった子が何人かいた。中でも打ち合わせなしでばっちりハモったりアンサンブルを動かせる、すごく息の合う男の子がいた。
高校に進学した時、ブラスバンドでこの子に再会した。思えばあれが私の初恋だった……。
まあ、それは別の話。

そんなこんなできんきんしたソプラノリコーダーよりは大きな低い音の笛が吹きたくなった。
中でも横笛にものすごくあこがれがあった。フラウトトラベルソのぼーぼーした音が大好きだったせいもある。でもトラベルソなんてそのへんで売ってない。

というわけで母が中古で見つけてきてくれたフルートをぽーぽー吹いていた。
中学校、高校の6年間はブラスバンドでフルート三昧。土日も夏休みも返上で一緒に過ごしたのに、私はいつも笛をくわえているので”あんたの声、聞いたことないよ。部活で全然しゃべらないもんね”と言われた。実際のところ、初恋の君が隣りのパートだったので恥ずかしくて何も言えなかっただけなんだけど。

このブラバン生活のお陰で、私の音楽の好みがぐっと広がった。
ショスタコの5番だのムソルグスキー、ストラビンスキーの類の金管が活躍したりティンパニがどかどか鳴る派手な音楽で燃えるようになった。ジョン・ウィリアムスは大好物。NHK大河ドラマはOPだけ観る。スィングでノリノリ。
そしてリコーダー四重奏よりももっと深い音の重なりが快感だった。50人余の気持ちがふっとひとつになって浮き上がる瞬間がある。いくつもの層が重なって端正なピラミッドができる。そんな一瞬に夢中だった。

吹奏楽部のOBさんのおかげでこの頃、生の古楽器演奏を聴けたのも貴重な体験だった。ヴィオラダガンバだのオーボエダモールとかいう不思議な楽器。チェンバロのひっかくような独特の音色。そしてもちろんリコーダーも。
しかしこのOBさんにヘンな分厚い手紙をどっさりもらって、ゲンナリしてもう演奏会を見に行かなくなってしまった。それもまた、別の話。

もっともっと分厚い音の重なりに混ざりたい。
そう思って、大学に行ったらオケに入ろう、と心に決めていた。
でも野鳥も好きだから生物研究部も捨てがたい、と悩んでいた。

ところが3年生の夏まで力いっぱいフルートを吹いていたために、受験はもちろん失敗。一浪している間にまた新たな嗜好に目覚めてしまって、結局大学ではダイビング部に入った。

ここでしばらく私の音楽生活は途絶える。
10年余のブランク。

働き出して、新しい土地でひとりで暮らし始めたとき、友人ができたのはまた音楽を介してだった。
フルートのサークルに入り、地元のお祭りで篠笛を吹くようになった。
ここでもアンサンブルをやりたくて、フルートと合わせられるようにチェロをかじったり、篠笛とチームを組めるように鉦を始めたりしている。

それに習ったこともないのに、中古のピアノを買ってしまった。
これならひとりでオーケストラをやれる。

どれもこれも人様の前で演奏できるほどのものではないけど、自分で楽しめる。
年取っても一生できる趣味だから、気長にやっていこうと思う。

音楽の好みって重要だ。
私の離婚の大きな要因は音楽の趣味の不一致ではないかと、最近考える。
彼はよりによってピンクフロイドと忌野清志郎が大好きで、車で大音量で流していた。それとマイク・オールドフィールド。
今ならどれも聞けるけど、当時の私には理解不能な音楽だった。
唯一、共通で好きだったのはスティング。

その後つきあった人もとことん音楽の趣味が合わなくてダメだった。いや、もちろん他のこともいろいろと不一致だったんだけども。

次は一緒に音楽を楽しめる人だといいな。

しかし私は無駄に多趣味なので、全部はどうせムリだからどれかを共有できれば幸いだ。
鳥見か、花見、猫、星見に外国語、旅行に音楽。
こんだけいっぱいあるんだから、どれかひとつでも合う人いないかな。

あ、全然話題が逸れてしまった。
しかも”演奏できる楽器”じゃなくって、”私の音楽遍歴”を語ってしまった。

ま、いっか。

よし、ここは何か音楽の話で締めよう。
今の私の野望は、あと5年ぐらいでチェロでアンサンブルできるようになること、ジャズフルートかジャズピアノを始めること、登山囃子の鉦をちゃんと叩けるようになること、です。
うーん、ま、10年計画かな?







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〔テーマ:どうでもいい報告ジャンル:日記

 









        
 
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