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<男女関係の南北問題>

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 夏休みなのでNHK-BSが毎日アニメばっかりやってくれる。お陰で久しぶりに『ノートルダムの鐘』を観た。『ブラザー・ベア』や『ポカホンタス』は初めてだ。
 『ポカホンタス』は実在の北米原住民の女性をモデルにしたアニメ。南米で黄金を強奪してきたスペインにならって、イギリスの総督率いる探検隊が新大陸で富を得るために森林を切り開いて原住民と衝突する。すわ戦争勃発というところで、ジョン・スミスとポカホンタスの愛と信頼が平和をもたらした・・・・・・というようなストーリー。

 原住民はあくまで高潔で、イギリスの総督はあくまで強欲かつ原住民を徹底的に蔑視している。にもかかわず、映画を観た原住民から避難ごうごう。その詳しい経緯はリンクをご覧ください(wikipedia)。

 うん、そりゃ怒るよな。
 実在の女性について史実を曲げて、都合のいいストーリーにされてしまえば。しかも史実ではイギリスの植民政策の犠牲になったというのに。

 最初、たいして疑問を感じず観てしまったので、”歴史家のカミラ・タウンゼンド(Camilla Townsend)は「実際のところ、アメリカで重んじられているポカホンタスの物語全体は、ポルノグラフィである」と述べ、「この伝説に出てくる少女には、彼女自身のどんな欲求、野心、怒りもまた意見もなく、彼女は単にジョンスミスや白人、および英国文化を崇拝するためのみに存在している」と述べている。”という文章を読んでけっこうショックだった(引用元:ポカホンタス)。

 いろんな原住民文化に関する本などよく読んでいたし、自分としてはいっぱしに”理解がある”つもりになっていた。


 外国で偶然出会った異性と恋に落ちたら、実はその相手は王子さま(もしくは王女さま)で・・・・・・というようなおとぎ話はマンガにも映画にもロマンス小説にも山ほどある。それは消費する人間の妄想を満たすためのファンタジーだ。
 史実の悲劇を歪曲してそういうエンターテイメントとして利用されたら、事実を知る人々が憤慨するのは当然だ。


 もし『蝶々さん』が実在の女性で、それを西洋人の都合のいいように”日本人女性の奥ゆかしさと潔さ、純粋さ”を讃えた美談、などと宣伝されたら、遺族はどんな気持ちがするだろう。
 実際に、モデルとされた女性は複数いたし、”日本人妻”として同様の状況にいた人は大勢いたのだ。

 ”日本人妻”は合法的な妾制度のようなもので、実際はもっと割り切った関係だったらしい。日本にはもともと訪れた”マレビト”に村の娘を与えてもてなす風習があったし、それは外の遺伝子を取り込む合理的なシステムだったかもしれない。”マレビト”はあくまれ一時的な来訪者。その祝福を受けて送り出すべき対象であって、”本気”になる相手ではない。

 そんなドライでビジネスライクな対応を受けていた当時の在留外国人にとって、言葉もあまり通じず自国の女性たちと違って近代的な女性の権利を主張することも、母国でのもっと優秀な同僚と自分を見比べて揶揄することもない”現地妻”は手前勝手なファンタジーを押し付けるのにちょうどいい存在だったのだろう。
 ”この小柄でいたいけな女性が、自分のことを本気で愛して、その愛が得られないなら死んでもいいというほど思いつめてくれたらいいなー”なんて妄想が三大オペラのひとつにまでなってしまったわけである。

 セクハラで訴えられて”私達は恋愛関係にあった”と主張したり、援助交際で女子高生と恋愛している気分になったりしているオッサンのファンタジーと変わらない。

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〔テーマ:ディズニー映画ジャンル:映画

 









        
 
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